「D-ガーデン」は地球温暖化の抑制に効果が期待されている今話題の、『屋上緑化』のことです。
電力ビル本館の屋上に平成15年11月4日オープンしました。
電力ビルには既にテナントが入居しているため、騒音をたてられないなど、様々な悪条件のもと、2ヶ月間という短期間で工事を実施。工事監理は当社ビル事業部が行い、企画は社内ワーキンググループのメンバーが行ないました。
一般の皆さまにも公開したいところですが、保安上の観点から現在は電力ビルテナントの皆さまのみ公開しています。
癒しの場づくり、建物の保全、ヒートアイランド現象の緩和など緑にはさまざまな効果・効用があります。
【癒しの場】緑の視覚疲労回復効果
【建物保全・省エネ】屋上防水面劣化防止(紫外線・酸性雨など)や冷房費削減効果
【ヒートアイランド現象の緩和】屋上の表面温度低減効果やCO2の吸収・固定化、大気浄化
都市部の地表面の熱収支が、道路舗装・建築物などの増加、産業活動・自動車・冷暖房機器・OA機器などの人工排熱の増加により変化し、都市部の気温が郊外に比べて高くなる現象のことです。 等温線を描くとあたかも都市部を中心に「島状」に見えることから、ヒートアイランド現象と呼ばれています。
一言で言えば、『地球温暖化』ですが、具体的には...
【都市の不快さ】 夏の東京って異様に暑いですよね!
【冷房用電力消費の増加】 暑いからエアコンを強くきかせる。するとその排熱がさらに気温を上昇させる。悪循環ですね!
【都市部に夕立が頻発】 排水しきれず、地下街などが水没してしまう。死亡者を出すことも...
【大気汚染の助長】 都心部では、気温が高いため上昇気流が発生し、郊外から汚れた空気が流れ込む。都心部の大気汚染物質の濃度が上昇。
【都市の乾燥化】 花粉症の方にとっても深刻ですよねぇ!
ただ単に土を入れて植栽しただけでは、さまざまな問題(荷重・土の流出・水やり)をクリアできないため検討の結果、㈱大林組の「薄層緑化システム」を採用し既存の建物に最適で、維持管理が容易な工法を採用しました。
定禅寺通りの中央分離帯でも使用されている『ウリン材(硬木)』を採用したので、20年程度は腐らず安全に使用できると考えています。
『薄層緑化システム』の標準土厚は50mmですが、凍害を避けるため土厚を150mmに変更しています。
土中に埋設されている『かん水パイプおよび導水シート』により植栽全エリアに最適な水量が給水されるよう給水ポンプをタイマー運転しています。
四季の花々が咲き乱れます♪
春 ダイアンサス、セラスチウム、アセビ、ツツジなど
夏 ハーブ類、シロタネギク、スイカヅラ、クレマチス、バラなど
秋 ハマギク、アベリア、ヤブランなど
冬 ビオウ、パンジー、クリスマスローズ、ミニバラなど